やりきれない日記
最近のやりきれなさに乗じてやりきれない日記を書きます(あ、でも結果が出てるテストは全部通ってます!(`・∀・´)エッヘン!!)。
オチも特にないです。
バーキットリンパ腫になっちゃった女の子の書き込みのまとめを読みまして。
彼女は治療がうまくいって普通の暮らしができるようになるんですが、一緒に闘病してた人が亡くなった時の感想がやりきれないんですよ。
嘘だ。
同じ病気で、同じように先生の治療を受けて
同じように過ごしていたのに、同じ食べ物を食べていたのに
嘘だ。絶対に嘘だと思った。
同じ病気だったのに薬が効くか効かないか、治るか治らないか。
医学的にはたぶん、遺伝子の変異が薬の効くタイプだったとか、彼女の例とは違うけど、外科的に腫瘍が取りやすい位置だったから摘出できた、みたいに説明はつくと思うんです。
でも患者さんからしたら、そんな変異のタイプとか腫瘍の場所とか関係なくて、治るか治らないかってもはや運みたいなものですよね(たばこが関わるがんとかはちょっと話が違うと思いますが)。
私は今のところ、将来は臨床に進みたいと思っているんですけど、そういう、「運が悪かったからあなたの病気は治りません。対症療法しかできません」っていう場面に出くわすことが絶対ある。
考えただけで、本当にやるせないです。
救いとしては、私の知ってる人の中からも研究医になる人が出てくると思うので、その人たちが治らない病気を治る病気にしてくれるであろうことかなあ。
でも研究医だって、今目の前にいる患者さんの命は救えない。
私が追求したいのは、ざっくりまとめちゃえば患者さんの満足度の高い医療ってことになるのでしょうか。なんか違う気もするけど。
このへん、医学だけでは答えの出ない問題だし、だからこそ他の分野から来た人間に期待されてることの一つでもあるのかなーとは思うのですが。難しいわ。うーん。
【編入】テキスト選び
去年、編入の受験勉強に使った教材まとめを書きましたが、その後医学部に入学してみて「あれは不十分だったな〜」と思ったところが出てきたので補足など。
おすすめテキストについてというより、テキストの選び方についてって感じですかね。
ちゃんと勉強されてる方からしたら、当たり前すぎる内容だと思うんですけど、私は本当に暗中模索って感じだったので、もしそういう方がいたら一助になればと思って、恥を忍んで書きます。
で、結論から言うと、医学部で使われてる教科書を調べて、それを目標に、取っつきやすい教材を使っていくっていうのが、私のおすすめです。
その取っつきやすい教材としては、医学生向けのものより、コメディカル向けのものが分かりやすかったりします。
去年書いた記事の中で特に気になっているのが生化学なので、生化学を例に書きますね。
今でも苦手な分野なので偉そうなことは言えないんですけど、やっぱりシンプル生化学は私には向いてなかったなと。
他のシンプルシリーズを何冊か見てみて思ったんですが、これ、本当にシンプルすぎて何も分かってない初学者には向きません。
医学部で生化学っていうと、レーニンジャー、ハーパー、ヴォート、ちょっと軽めのところでリッピンコットシリーズの生化学がメジャーどころのようなのですが*1、そういう分厚い教科書は高いし、買ったとしても読み込めなさそうで、当時は敬遠していました。
が、初学者だからこそ、シンプルシリーズじゃなくてそういう教科書を手に取ってみるべきだったと思います。ちゃんとした文章で書いてあるので分かりやすい。
受験生時代の私にはシンプル生化学はかなりハイレベルだったので(今の私にもアレですが)、看護学生向けの書き込み式のワークノートから攻めていったんですが、この方針は悪くなかったと思います。これのおかげで、分野の全体像がぼんやり見えてきました。
編入試験では「一般入試で入った学生と合流して、ついてこられるか?」というのが問われてる気がするので、その子たちが一般教養とか専門の基礎の授業で使っている教科書を理解できるようになるのが必要、と考えると、やっぱレーニンジャーみたいな本格的な教科書は見据えておいたほうがいいです。
その上で、現時点での自分の理解度との差を埋めるための本を選ぶ。
これは本屋さんとか図書館とかで実際手に取ってみるのがいいかも。医学部生協もいいと思います。
ちゃんとした教科書は、「医学部 生化学 教科書」とかで検索したら、まとめてるサイトが出てきます。
私のお気に入りはこのブログ。群馬大学の解剖の先生が書かれてます。たぶん。
ま、どの分野をどこまで聞いてくるかは大学次第ですし、時間も限られている中どこまできちんと勉強できるかっていうのも人それぞれ。
取っつきやすい教材に何を選ぶかは、そのへんとも相談ですかね。
(2018年2月追記)
医学部に入ってから、私が基礎医学の勉強に使った教科書もまとめ始めました。よかったらそちらも読んでみてください。
夏が辛い
気がついたら8月に突入していました。私の7月はどこへ・・・?
先日の「高校生がストレートで医学部入っちゃうと辛くない?」問題、同級生の年寄り学生仲間に聞いてみたところ、
私たちは他の学部(いわゆる「ゆるい」学部)を知ってるからそう感じるけど、医学部しか知らなければきちんと比較はできないはず。
だから他の学部をゆるいって感じてもそれは想像に過ぎなくて、私たちが思ってるような辛さは感じてないんじゃない?
っていう回答でした。そういう見方も出来るのか。
想像の上でも、自分ばっかり大変って思っちゃったら、それはそれで辛い気もするけど。
先日、テスト期間の濃密さについてtwitterで嘆いていたら、「どこも同じなんですね」というコメントをいただきまして(その方がうちの大学の先輩という可能性もなきにしもあらず)、全国の医学生もみんな頑張ってると思えば、私も頑張れるかもしれない。
・・・いや、やっぱり辛いな・・・。
本当、みんな頑張ってます・・・。図書館の混み具合、半端じゃない。
受験生のみなさんも夏は山だと思います。お互い頑張りましょう・・・。
高校生が医学部を受けるということ
テスト勉強からの逃避で日記書きます。
実際そんな暇すらないくらい追い込まれてるんですけど。
再受験界隈のブログを拝見していて、私も最近同じようなこと考えてた!って記事があったので、その話題について少し。
医学部に入って少し経ちましたが、この学部、テストに次ぐテストで、私が前に通ってた学部とはだいぶ雰囲気違います。なんか常に追い込まれてます。
受験生だったころの方が気楽に勉強してました(それもどうかと思うけど)。
受験終わって医学生になってもテストテストで、もう少しマクロに見ると、すでにCBTや国試の受験生予備軍です。
その先も専門医やら何やらあるし、テストのプレッシャーから完全に解放されることは、しばらくなさそうです。10年とかそういう単位で。
ヒーヒーいうのは学年みんな一緒なんですが、再受験とか学士編入で入ってきた人は、どんなに辛かろうがやるしかない、って腹をくくってる部分がある気がします。
対して、現役一浪二浪で入ってきた人たちはどうなんだろう、ってちょっと考えてしまう。
高校生のとき(もしくは+α)に受験勉強をがんばって医学部に入って、受験が終わってもきついカリキュラムにしたがって頑張って、っていう時に(かつて私がそうだったように)他学部でゆるーく過ごしてる*1高校時代の友達とかをSNSとかで見ちゃったりして、自分と比べてみた時にどう感じるんだろう。
医師になることに対して自分なりに理由づけができていれば、多少複雑な感情を抱いたとしても引き続き頑張れるんじゃないかなと思うんですが、高校の成績よかったからなんとなく、とか、親にすすめられて疑問を抱かずそのまま、とかって感じで医学部に来ちゃった人の場合、辛いかも。
深く考えずに医学部に入っちゃった人たちも、受験で面接とか小論文をクリアしてきたってことは、彼らなりに、その「必然性」の部分についても考えてきたと思うんです。
でも彼らが高校生当時考えてきたであろうことと、医学部に入ってから要求されるもの(覚悟?)とがけっこう乖離しているような気がするのです。
私が高校生だったころと違って、今はオープンキャンパスとか、進路指導がしっかりしてるはずなので、医者になるということについて考える機会はわりとあると思うんですけど、きちんと機能してるんでしょうか。
それとも、そもそも高校生くらいの子に、実際求められるレベルまでリアルに覚悟を決めておけっていうのが無理な話なのか。
難しいですね。
それでも心を折らないで頑張っている彼らは、本当にすごいと思います。
歳のせいか親目線で見てしまうw
*1:あくまで医学部からみたらゆるく見えるという話です。拘束時間短いし、自主性に任されてる部分多いし。ちゃんと勉強を頑張ってる人もいます。私はゆるく過ごしてたけど