続・アラサー女と医学部再受験

文系・元うつ・宅浪→編入試験に合格しました。医学生やってます。→国家試験に合格しました。研修医やってます。

【編入】テキスト選び

去年、編入の受験勉強に使った教材まとめを書きましたが、その後医学部に入学してみて「あれは不十分だったな〜」と思ったところが出てきたので補足など。

おすすめテキストについてというより、テキストの選び方についてって感じですかね。

ちゃんと勉強されてる方からしたら、当たり前すぎる内容だと思うんですけど、私は本当に暗中模索って感じだったので、もしそういう方がいたら一助になればと思って、恥を忍んで書きます。

 

で、結論から言うと、医学部で使われてる教科書を調べて、それを目標に、取っつきやすい教材を使っていくっていうのが、私のおすすめです。
その取っつきやすい教材としては、医学生向けのものより、コメディカル向けのものが分かりやすかったりします。


去年書いた記事の中で特に気になっているのが生化学なので、生化学を例に書きますね。

今でも苦手な分野なので偉そうなことは言えないんですけど、やっぱりシンプル生化学は私には向いてなかったなと。
他のシンプルシリーズを何冊か見てみて思ったんですが、これ、本当にシンプルすぎて何も分かってない初学者には向きません。


医学部で生化学っていうと、レーニンジャー、ハーパー、ヴォート、ちょっと軽めのところでリッピンコットシリーズの生化学がメジャーどころのようなのですが*1、そういう分厚い教科書は高いし、買ったとしても読み込めなさそうで、当時は敬遠していました。

が、初学者だからこそ、シンプルシリーズじゃなくてそういう教科書を手に取ってみるべきだったと思います。ちゃんとした文章で書いてあるので分かりやすい。

受験生時代の私にはシンプル生化学はかなりハイレベルだったので(今の私にもアレですが)、看護学生向けの書き込み式のワークノートから攻めていったんですが、この方針は悪くなかったと思います。これのおかげで、分野の全体像がぼんやり見えてきました。


編入試験では「一般入試で入った学生と合流して、ついてこられるか?」というのが問われてる気がするので、その子たちが一般教養とか専門の基礎の授業で使っている教科書を理解できるようになるのが必要、と考えると、やっぱレーニンジャーみたいな本格的な教科書は見据えておいたほうがいいです。

その上で、現時点での自分の理解度との差を埋めるための本を選ぶ。
これは本屋さんとか図書館とかで実際手に取ってみるのがいいかも。医学部生協もいいと思います。


ちゃんとした教科書は、「医学部 生化学 教科書」とかで検索したら、まとめてるサイトが出てきます。

私のお気に入りはこのブログ。群馬大学の解剖の先生が書かれてます。たぶん。

anatomy.med.gunma-u.ac.jp

ま、どの分野をどこまで聞いてくるかは大学次第ですし、時間も限られている中どこまできちんと勉強できるかっていうのも人それぞれ。
取っつきやすい教材に何を選ぶかは、そのへんとも相談ですかね。


(2018年2月追記)
医学部に入ってから、私が基礎医学の勉強に使った教科書もまとめ始めました。よかったらそちらも読んでみてください。

*1:実際このへんをちゃんとこなしてる医学生がどれくらいいるのかは疑問ですが、少なくとも先生方はこういう分厚いちゃんとした教科書に書いてあるようなことをわかるようになって欲しいと思って授業をされてるはずです