発生学、医学部に入ってから使った教科書
ってタイトルつけといて何なんですが、私、発生学の授業は受けてないんです・・・。編入で入ったせいでスキップしてしまった。なので未だにわけわかんない分野。
解剖の授業が始まってから、「発生学で教わったと思うけど」って感じでちょこちょこと出てきて、その時に先生が使っていた図がラングマンからのものでした。
なのでラングマンの、授業に出てきた図の前後を読んでみるくらいはしましたが、結局通読はしませんでした。
で、CBT前に焦って買ったのがQシリーズのやつ。こっちはコンパクトにまとまってて、見開きで1テーマというつくりで読みやすかったです。
さて、教科書を買うか買わないか。
苦手だったらQシリーズくらいは買ってもよいと思いますが、それより解剖の教科書にお金を回したほうがいい気がします。わからないところを図書館で調べるくらいで足りるのでは。
一般入試で入った同級生から話を聞いた範囲では、教科書を持ってる人は少なそうでした。
発生は変化をいかに連続的に、時間軸で理解できるかが重要な気がするので、YouTubeとかで動画を探してみるのもよいのではないかと思います。
解剖学(マクロ解剖)、医学部に入ってから使った教科書+α
基礎医学のボス、解剖学。
あ、解剖にはマクロ解剖(肉眼レベル。一般的に「解剖」って言われた時に想像するやつ)とミクロ解剖(顕微鏡レベル)があります。ここではマクロ解剖について書きます。ミクロ解剖はこちらに書きました。
教科書、アトラス、実習書の3点はそろえたいところ。
教科書は文章での説明があるやつ、アトラスは資料集的に、ひたすら絵がのってるやつ、実習書は解剖の手順がのってるやつです。実習書は、「これに則って解剖実習すすめまーす」っていう指定のやつがあると思いますので、それを書いましょう。
教科書:「人体の正常構造と機能」
生理学のところでも書いたやつです。基礎医学過程の医学生のファーストチョイスだと思う。
カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版【電子書籍つき】
- 作者: 坂井建雄,河原克雅
- 出版社/メーカー: 日本医事新報社
- 発売日: 2017/01/20
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グレイとか読むべきなんだろうか、と思ったけど、日程がキツキツでそんな余裕はなかった。
サブ教科書 for 座学:「イラスト解剖学」
ここがわからないんだけど、オーソドックスな教科書とは別の角度からの説明が読みたい、って時に便利でした。わりと学生目線で書かれてる本だと思います。ゆるいイラストとゴロも魅力的。
これ1冊で解剖をのりきれる気はしないので、やっぱり参考書ポジションかなあ。
サブ教科書 for 解剖実習:「解剖学講義」
実習を進めるうちに出てくる疑問を解消するのに便利だった思い出。
アトラス:「ネッター解剖学アトラス」
「プロメテウス」は絵はきれいなんですけど、実際に解剖を進める過程でわかりやすかったのはネッター。私の敬愛するぶんこさんも「見えるものが全部書いてある」って書かれてて、ネッターのわかりやすさはそれだー!って私も納得しました。
なんか便利そうなやつ出てる!!
ネッター解剖学 セット版(電子書籍付)アトラス・別冊学習の手引き原書第6版
- 作者: F.H.Netter,相磯貞和
- 出版社/メーカー: 南江堂
- 発売日: 2016/08/29
- メディア: 大型本
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「プロメテウス」の絵のきれいさ、骨学(解剖の前に、骨だけひたすら勉強する。それぞれの骨のそれぞれの部位の名前まで覚えないといけないので、けっこう大変)の時にはよかったです。「骨単」はパーツの名前を引く時には便利なんですが、絵が簡略化されすぎてて、骨のどこを表してるのかイメージしにくかったです。
骨単―ギリシャ語・ラテン語 (語源から覚える解剖学英単語集 (骨編))
- 作者: 原島広至,河合良訓
- 出版社/メーカー: エヌ・ティー・エス
- 発売日: 2004/04
- メディア: 単行本
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サブアトラス①:「解剖学カラーアトラス」
写真のアトラス。絵のアトラスだと動脈は赤、神経は黄色、って色分けされてるのでわかりやすいですが、実際そんなふうになってるわけはないので、実際の見え方を学ぶ、というか復習する際に役立ちました。
でも1冊目はやっぱりわかりやすい絵のアトラスがよいと思うので、買うなら2冊目にするのがおすすめ。
サブアトラス②:「分冊 解剖学アトラス」
こっちは絵のアトラス。カラーレスでシンプルな絵ですが、わかりやすいです。アトラスながら文章も多め。合冊版の方の中身が、出版社のサイトや群馬大学のサイトでチラ見できます。
この本の一番よい点は、分冊化されてて持ち歩きやすいところ。私は脳の解剖の時に3巻だけ書いました。
でもこれをメインに使ってる同級生がほぼいない点から、メインには据えにくいと思います・・・。
(2018年4月追記)
アトラス、アプリも便利そうです。3Dでくるくる回して、好きな角度から見られたりする。
解剖終わってから友人にすすめられ、もう解剖終わっちゃったし必要ないかなーとダウンロードしたまま放置してたんですが、最近この便利さに目覚めました。
というのも、手術でここ切るにあたって気をつけるべき血管は?とか、内視鏡手術の映像を見ながら、今映ってるのはどこ?とかいうのを考える時にとても使える。
このアプリ、定価は高いですが(とはいえアトラス1冊買うと思ったらこれでも安い)、たまにすごいセールをやります。安い時に買っとくといいと思う。
生理学、医学部に入ってから使った教科書
生化学に引き続き生理学。これも重たい科目でした。
が、悩める医学生にバイブルが!
「人体の正常構造と機能」
これは買っときましょう。2万円するけど。でも買い。これは必須。先生も「これはみんな持ってるんでしょ?」ってスタンスだし。
Twitterでも話題になってました。
今買うと電子書籍がついてくるらしい。私の時はなかった。いいなあ。
解剖と生理学、あと組織も、って感じの本です。
解剖と組織は、アトラスをこれとは別に持っておいたほうがいいと思いますが、生理学はだいたいこれだけでいけます。足りない範囲もなくはないけど、図書館でちょこちょこ調べる程度で大丈夫。
小テーマに分かれてるので、部分的に読むって使い方ができるのがよい。あと絵が豊富。
カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版【電子書籍つき】
- 作者: 坂井建雄,河原克雅
- 出版社/メーカー: 日本医事新報社
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これのせいで他の生理学の教科書、売上落ちたんではないだろうか。
「標準生理学」は、詳しすぎてよくわかんなかったです。ちゃんと知りたいと思った項目について、辞書的に使うのがいいのかも。
やや簡単系教科書では、「生理学テキスト」がわかりやすかった。けど「人体の正常構造と機能」を買っちゃったので、結局買いませんでした。
いきなり教科書のレビューから書き始めちゃったけど、基礎医学全体の概観とかも書きたいなあ。編入の勉強してる時も、とりあえずエッセンシャル、って感じで必要な知識の全体像とか全然考えてなかったです。
生化学、医学部に入ってから使った教科書
CBTをパスし、座学は一応終えたことになります。ほんの数年前まで「医学部受からん〜〜」ってやってたのに、時の流れは速いなあ(なんだかんだ、医学の勉強楽しいです。がんばれ受験生!!!)。
ここで一区切りということで、医学部に入ってから使った教科書もまとめてみようかなと思います。
最初は、私の一番苦手な生化学でございます。
生化学の授業は、全部ものすごいボリュームで、レジュメを追ってくのに精一杯、教科書を通して読む余裕なんてありませんでした。なのでここに挙げるのは主に辞書的に使ったやつです。
「イラストレイテッド ハーパー生化学」
生化学の教科書界の大御所「ハーパー生化学」をとっつきやすくしたやつ。特に、代謝経路がわからない!って時に引いてました。全部読むのは正直無理。
似たようなテイストの教科書として、リッピンコットを使ってる人もいました。たぶん図書館にはあると思うので、見比べてみるといいかも。
イラストレイテッド ハーパー・生化学 原書30版 (Lange Textbook シリーズ)
- 作者: 清水孝雄
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2016/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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そういえば、生化学の教科書を選ぶ時は「どういう分野の人に向けて書かれているか」を重視しろって言われました(化学とか、純粋な生物とか、医学とか、「生化学の教科書」はそれぞれの分野で出てるってことだと思います)。
医学生向けのやつかどうか、調べてから買ったほうが良さそうです。
「医学のための細胞生物学」
生化学が疾患と関連しだした頃に読んだ本。授業の内容を整理するのに便利でした。
生化学最初の一冊には向いてない本だと思います。
しかし生化学と分子生物学と細胞生物学の違いがよくわからない・・・。
ほんとは、教わる疾患は全部こういうレベルで理解したいよなあ。
「はじめの一歩の生化学・分子生物学」
生化学の授業が全部終わってから、同級生から教えてもらった本。なんだこれは、初学の時に知りたかった、と思いました。
編入の勉強をしてた時に、穴埋め式の本当に簡単な生化学のテキストを使っていたんですが、ああいうノリで、もうちょっとつっこんだ内容です。 あのテキストの代わりにこれ使えばよかったなと思う。
ハーパーもこれもそうなんですけど、実際に私がみたのは古い版なので、新しい版の評判はわかりません。すみません。
やっぱり、結局シンプル生化学は使わず。